花よりもなほ

今日の映画レビュー.comでは、『花よりもなほ』をご紹介します。

江戸時代中期、生類憐みの令を公布した将軍綱吉の頃。
貧しい長屋で子ども達相手に寺子屋を開きながら暮らしている宗佐衛門(岡田准一)は、剣術師範だった父の仇を討つため、宿敵金沢十兵衛を探していた。
故郷信州の親族の期待を一身に背負った宋左衛門が仇討に成功すれば、藩から百両の賞金が出るのである。
しかし、宗左衛門の剣術の腕前は、長屋の若者の喧嘩殺法にさえ勝つことができない。本物の武士を相手にしても逃げ足だけが速い。
何より、宋左衛門は父の仇、金沢十兵衛をを同じ長屋で見つけていたのだ。十兵衛は武士をやめて人足となり、妻子と静かに暮らしていた。
果たして仇討はどうなってしまうのか・・・。

時代背景には仮名手本忠臣蔵で有名になった赤穂浪士の仇討というピリピリした伏線も引かれていますが、全面的にほんわかとした雰囲気で物語が進みます。
是枝監督の映像手法には、演者の足だけがアップになり、誰の足がどういう状況でどんな表情をしているのかを観客に問う場面も多々ありました。
タイトルの「花よりもなほ」とは、赤穂の殿様、浅野内匠頭の辞世の句「風誘う花よりもなお我はまた春の名残をいかにとやせん」からとられたのでしょう。「春の名残をどうしたもんかなぁ」という歌が、桜の花の下で仇討について考える宋左衛門の気持ちを表しているようです。
宋左衛門が恋心を抱く長屋の未亡人に宮沢りえ、古田新太、木村祐一、上島竜兵といった存在感だけで笑わせてくれるキャストも楽しく、力を抜いて見られる時代劇です。

 

本日ご紹介させていただいた『花よりもなほ』ですが、『何かにイライラしている方』、『心をほっこりさせたい方』に是非お勧めしたい映画でした。

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